イワタ羽毛研究所

入荷された羽毛から一定量のサンプルを抜き取り、その中に含まれているダウン、フェザー、ファイバー、夾雑物（きょうざつぶつ）、陸鳥などの混合比率を重量比で測定します。ダウンの混合比率（パーセンテージ）が適正がどうかを確認しています。

羽毛の品質に関連の深い、かさ高性を測定します。弾力のある良質の羽毛ほどこの値が大きくなります。イワタが良質と認めた羽毛のみを製品に使用しています。

羽毛の残留油脂分を溶剤で抽出し、油脂分率を測定します。脂分が多いと悪臭の原因となったりかさ高に影響を及ぼしたりするので、独自の厳しいチェックをおこなっています。

羽毛の取引は重量で行うため、公定水分率が定められています。製品に使用する羽毛がその基準内であるかを調べる試験を行っています。

羽毛のすすぎ洗いが充分なされているかを、洗浄液の透明度の良、不良で調べる方法で、数値の高い程良く洗浄がなされていることを示します。

羽毛の残留有機物を検出する方法で、有機物を酸化するのに必要な過マンガン酸カリウムの滴定により測定します。基準の数値をクリアし、洗浄が良くなされていることを確認しています。

羽毛を蒸留水で洗浄した液が、酸性かアルカリ性になっているかを調べるテストです。羽毛は髪の毛と同様、アルカリ性に弱いのでｐＨが一定基準内であることを確認しています。

羽毛をジアゾ溶液で処理すると、化学的に損傷した羽毛はその程度により染色されます。染色された羽毛の質量を測定することで、損傷の度合を検査しています。

５人の検査員が羽毛の臭気を嗅ぎ、３人以上が悪臭と感じたときは、その羽毛を不合格と判定します。

「グース」と表示して流通する製品の内容物には「グース」が90％以上含まれていることが必要です。入荷した羽毛から一定量をサンプリングし、拡大鏡を用いて「グース」「ダック」の判別を行い、ラベル表示の正確性を厳しくチェックしています。